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歌 志 内 線


国鉄監修「交通公社の時刻表」1986年12月号より転載


1891.7.5   北海道炭礦鉄道として開業
1906.10.1  国鉄買収
1909.10.12 現在までつながる「国有鉄道線路名称」が制定され、函館線の部歌志内線となる。
1988.4.25  全線廃止

 線名があったばかりに廃止対象になった気の毒な路線です。同じ砂川から出ていた砂川−上砂川間は函館本線の支線だったため輸送量は歌志内線より少なかったにもかかわらず地方交通線にも廃止対象にもなりませんでした。もっとも石炭輸送がなくなった後1994年5月16日に廃止になりました。

 北海道炭鉱鉄道の空知炭鉱開発に伴い建設され、当初は歌志内駅のみでしたが、5年後に神威駅が開設され、残りの駅はすべて戦後に開業しました。1906年に国鉄に買収され、1909年に歌志内線となりましたが、函館線の部の支線は幌内線、歌志内線、手宮線の3線のみでした。

 1950年代までは石炭輸送で活況を示しましたが、1960年代に炭鉱閉鎖が相次いだのに伴い輸送量は激減し、それでもまだ相当の石炭を輸送していたため1968年の赤字83線には名を連ねず、国鉄再建法による特定地方交通線選定の際には基準期間の平均旅客輸送密度が1,002名だったため本来なら第1次廃止対象に選定されるはずでしたが、1981年3月2日の関係閣僚協で、第1次廃止対象の除外条件の1つとして「その周辺の地域で産出される石炭の相当量を輸送するもの」が追加され、幌内線とともに第2次廃止対象に回りました。
 この時点では空知炭礦のみが操業しており、結局石炭輸送が全面的にトラックに切り替わったため1988年4月25日に廃線になりました。その空知炭礦も1995年に閉山となり、人口も5,793名(2003年5月30日現在)と人口の1番少ない、そして唯一4桁の市になってしまいました。ついでながら歌志内の次に人口が少ない市は福岡県山田市の11,500人(2002年10月1日現在)、町村で人口の1番少ないのは東京都三宅支庁三宅村の0ですが、これは噴火のため住民が避難している特殊なケースで、町では長崎県西彼杵郡高島町の836名(同)、村では東京都八丈支庁青ヶ島村の200名(同)で、市と町が旧産炭地、村が東京都の島嶼と言う共通点があります。

 面白いのは駅名の由来で、焼山はSLの火の粉が原因でしばしば山火事が起きたとか、文殊は20世紀初頭3人の炭鉱経営者が「3人よれば文殊の知恵」と言ったからとか、歌神は、歌志内と神威から1字ずつ取った(「国立」と同じ)とか、本当かしらと思いますが、結局地名が無いところだからこうなったのでしょう。

乗車 1985.2.14、1987.2.25全線


駅名 起点からのkm 開駅年月日


(砂川)   0.0


焼山    3.9 1961.12.25




文殊    8.3 1947.2.20

広島県から来た暇人まさし(暇の字の日へんが目へんになっています)」の落書きがあります。公共物への落書きは謹んで欲しいものです。




西歌    9.6 1961.2.10

こちらは「バカ」の落書き。いい加減にして欲しいものです。




神威   11.8 1896.10.21




歌神   13.4 1960.12.26




歌志内  14.5 1891.7.5 駅舎写真のみ1987年2月25日撮影、他は1985年2月14日撮影





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