■FMSCマウンテンラリー2008を終えて
開幕から車両重量規定に悩まされたアールエスタケダラリーチームジャパン。徹底した軽量化を追及する反面、高い数値が要求される車両規定との狭間でラリー直前までバラストの配置を検討した。マシンのスタビリティを損なわずに重量規定をクリアするため、マシンは「アクセル」に運ばれ、精密なウェイトコントロールが行われたのだ。その結果、規定重量ジャストで公式車検を通過したラリーカーはステージに向け旅立った。
最初のセクションでは大きく仕様変更を受けたマシンの実戦テストを兼ねてステディな走りを重ねる村瀬選手。台風が日本列島の南に近づいているため、路面がウェットになる可能性は捨てきれない。タイヤ選択に悩みながらのアタック。クラストップの曽根選手に対して、3秒のビハインドをつけられてクルーが最初のサービスに戻ってくる。
天気が持ちそうだと判断したクルーはこのサービスで勝負をかけるためタイヤコンパウンドを変更。セクション2ではややペースを上げた走りを見せ、SS3でトップとの差を1秒に縮めた。このあとのSS4はSS1のリピートステージ。ここで自己ベストを2秒あまり更新したクルーに驚くべき情報がもたらされた。1秒差でトップを走っていたセリカの曽根選手が自身のベストタイムを10秒あまり更新する渾身の走りを見せ、シビックを大きく引き離してきたのだ。つづくSS5ではトップとほぼ同タイムをマーク。SS6では2.2秒の差をつけられる。
最後のセクションでフルアタックを敢行するも、前半の差を縮めることは出来ず残念ながら2位でフィニッシュ。上位2台の熾烈な争いとなった今回のラリーはセリカの曽根選手に軍配が上がった。結果は残念なものであったが今回のラリーで新型シビックのセッティングの方向性はほぼ決まり、次回のハイランドマスターズ(岐阜)へ向けての課題も見えてきた。新規投入車両ゆえの困難な道のりはチームとクルーを大きく成長させている。今年からターマックステージとなった「ラリーハイランドマスターズ」はヒルクライムの要素もあるハイスピードステージ。トルクとパワーで勝るシビックの特性を生かすべく最終的なセットアップに取り掛かっているところである。
 
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